THE CANDLEZN の拍子木
その昔、VOCKを創業した頃の話。
男一人、山奥に暮らし、お金がなくて暇がたくさんあったあの頃。手持ち無沙汰から手にしたギター。
初めてのギターは実家から貰ってきたアコギだと思ってたクラッシクギター。ネックが太くてしんどかった。
2つ目のギターは激安のせいか数年で急に折れたアコギ。
3つ目のギター同棲解消カップルに貰った失恋アコギ。
4つ目のギターは友達がゴミ捨て場に持っていく途中に遭遇して貰った壊れたエレアコ。
この時点でほとんどお金のかからない趣味、それがギター。そしてよく貰うモノ、それがギター。
このように僕は時折にギターを弾くんです。良くも悪くも習う機会がなかったのでコードを押さえる事を適当にやってる。新しいコードを押さえられるようになると嬉しい。なんとなく鳴らすだけで楽しい。
そんな僕がアラフォーにしてこの度初のバンド結成したのです!!
風の噂のようなもので村のキャンドルナイトというイベントのミニライブコーナーに誘われた。ちょっと前に「いつか一緒になにか音楽活動やりたいね」と話していた音楽達者の友達夫婦を誘ったら即結成。
バンド名は・・・キャンドルナイトだからキャンドルズ・・・キャンドルズ・・ン・・・THE CANDLEZNでいいじゃん、と妻。
それって・・・思い当たる人がいるんだけど・・・。イントネーションの置き場に気をつけ無くてはならない。
結成よりほぼ10日後が本番という状況にある種の達観があり、なるようになるでしょ、な練習。
曲もオリジナルはないのでいろいろ演ったのだけど、掴みとして用意したのが『北風小僧の寒太郎』。
僕の名前が勘太郎というのだけど、子供の頃より散々いじりネタにされたこの曲。その明快さを武器に冬の北海道で勘太郎が歌う寒太郎を掴みにしようと思ったのです。
和装までして、北風小僧の寒太郎が実際すげー掴みになって跳ねたんだわ。アンコールもあり最初と最後の二度も北風小僧の寒太郎を演奏したTHE CANDLEZN。
いや〜良かったよ〜。夫婦と夫婦で結成したバンドってのが面白かった。子供が同級生同士で練習すると集まってもすぐ子育ての話にシフトしがちなのが和やかだった。
友達旦那がジャンベ&ボーカル・友達妻がリンバ&ボーカル、そして僕の妻はヴィブラスラップ・バケツベース・拍子木・カズー・ウォッシュボード・ベル・スライドホイッスルを担当。一番乗り気じゃなかったはずの妻、気づけばちんどん屋状態のパーカッションで楽しかったみたい。
そうそう結成間もないくせに形から入りたいからすぐにステッカーは作った。
ちなみにコレが4つ目のギター。ブリッジが剥がれてたのを接着剤とボルトで貼り直して使ってる。廃棄寸前からステージまで復活した偉大な一品!?
言ってしまえば僕はギターも歌も決してうまいわけじゃない。にしても楽しいからやっていた事が一つの形に結実したのがなんとも嬉しい事態だった。
今後はこの実を育てるべく、夏頃までにオリジナルを作りたいね、とみんなで考えているとこ。
で、ここからがやっと木工作家のブログ。
バンド活動に必要だったので拍子木を作ったんですよ。あの火の用心御用達の打ち鳴らすと高い音が響くやつ。
見よう見まねで硬い木を選んで(サクラとナラ)適当に作ってみた。
これがまたいい響き。
で、作ってみたわかったことがあんの。角棒を均等に切るでしょ、この時点て打ち鳴らしてみてもあまりいい音がしない。この木で大丈夫なのか?と思うほど鈍い。
半疑のまま切れ込みを入れてみると・・・さっきよりはマシな音。でもいまいち。
それから時間を置いて打ってみると勝手知ったるあの響き。カンカン!!
どうやら響かせるのにこの形に意味があるよう。
さらに、拍子木の形にしてちょっと置かないといい音がしない不思議がある。(もしかしたら叩き方かもしれないけど今回は3セットともそうだった)
この不思議体験も味わえる拍子木製作ワークショップなんてやったら面白いかもしれないね。
でも、すげー簡単なんだよな〜。角棒切って、穴空けて、ちょちょっと切るだけ。紐の部分を編むのもセットかな〜。そして肝は木の乾燥っすな。
まあ、これもなんらかの機会があれば・・・。
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